おりものの量が多いという女性は、膣炎を考えなければなりません。膣の中には、常在菌として乳酸菌をはじめ、5-15種類の細菌がいます。このバランスがくずれ、乳酸菌が減り、他の菌が異常に繁殖した状態を膣炎といい、大別して細菌性膣炎、膣カンジダ症、膣トリコモナス症の3つがあります。
細菌性膣炎は、10-25%の女性に見られ、臭いを伴ったおりものの量が多くなり、かゆみを起こすこともあります。細菌性膣炎の女性には、子宮内膜炎、卵管炎、婦人科の手術を受けた場合の術後感染症、また妊娠した場合には、早産の率が高くなる等、様々な合併症が起きる頻度が高いと言われています。
膣カンジダ症では、白色のコテージチーズ状のおりものが増え、強いかゆみを伴います。トリコモナス症では黄色-黄緑色のおりものが増え、排尿時の痛みや、かゆみを伴うこともあります。
いずれの膣炎も、診断にはおりものを顕微鏡下で調べて、そうした微生物の有無、白血球の数、膣壁の細胞の状態、及び膣内のpHを調べる事が必要になります。診断がつきにくい場合は、培養の検査をする場合もあります。幸い、こうした膣炎は抗生物質に良く反応し、原因となっている菌がわかれば、膣内の座薬クリーム、経口の薬等によって治療する事ができます。
最後に、茶色いおりものというと、古い血液の場合もあり、生理と生理のちょうど中間期でしたら、排卵期の出血に関連している場合もあります。更にガン検診を定期的に受けていない方は、ガン検診を受ける事をお勧めします。
回答:安西弦先生(NYUメディカルセンター/NY)
212-263-8682
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