斉藤幸喜 (公認会計士)
専門:公認会計士
年齢:n/a

大島斉藤会計事務所 会計担当パートナー。
小樽商科大学商学部経済学科卒業。日本の四大監査法人の一つセンチュリー監査法人(現在の新日本監査法人)へ入社。92年ロサンゼルス事務所へ赴任。赴任中、UCLAで米国会計学を学び、ニューヨークのKPMGへ転職(監査部シニアマネージャー)。2001年1月、会計事務所 Saito Ito & Co. をニューヨーク、ロサンゼルスに開業。2003年1月1日大島会計事務所と合併。大島斉藤会計事務所会計担当パートナー。
1991年:日本公認会計士資格取得
1995年:カリフォルニア州公認会計士資格取得
1996年:ニューヨーク州公認会計士資格取得


石橋を叩いて渡ることは大切。 でも時には、石橋を飛び越えたほうがいい場合もある。

北海道の田舎少年は、小樽商科大学の学生だった頃、東京に憧れた。「地元北海道で就職する前に、一度は東京に行ってみたい」。会計士になるという名目で大学を休学し、上京。2年目で試験に合格すると、東京で会計士になった。今度は「会計の本場、アメリカに行ってみたい」。上司に直訴して渡米。実績を積み、人脈を広げ、2001年にニューヨークで独立を果たす。無邪気な好奇心や憧れが、斉藤氏を北海道からニューヨークへと羽ばたかせた。故郷から遠くはなれたこの地で、斉藤氏はさらに自分の夢を膨らませる。「自分の名前を冠した『大島斉藤会計事務所』を、自分が死んでも永続していくような事務所に育てたい」。

会計士試験に合格すれば、 ばら色の生活が待ってると思ってた

大学時代はハンドボール部の活動とアルバイトに明け暮れ、結果留年。卒業したら地元企業に就職するつもりでいたが、その前に一度は大都会、東京を見てみたい。旺盛な好奇心と、わずかな貯金を手に上京した。会計士の学校に通いながら東京生活を続けたが、1年目は試験に失敗。貯金も底をつき、親の仕送りで2年目の東京生活に入った。「思った以上に勉強がきつくて、憧れていた東京生活はほとんどエンジョイできなかった」。
  が、懸命な試験勉強の甲斐あって2年で会計士試験に合格。東京の大手会計事務所に就職する。「北海道の企業に強い事務所だったので、出張の機会が多いと思った」のが事務所を選んだ理由だった。
  ところが、会計士としての生活は自分が思い描いていたものとはかなり違っていた。毎日机にはりついていた受験生時代、この難しい試験に合格すればばら色の人生が待っていると信じてがんばった。特権が与えられ、今までとは違う生活が始まるのだと思い込んでいた。ところが。「ばら色の人生など存在しないと、すぐにわかった。地獄から天国に行くのではなく、ただ隣の部屋に移っただけのことだった」。
  失望した理由の一つはサラリーマンであることだった。「自分に力をつけて資格をもてば何かが変わると思っていた。自由にもなれると思っていたが、サラリーマンじゃ何も変わらない」。
  サラリーマンの悲哀は、少なからず知っている。大学時代、アルバイトでクラブのウエイターをしていた。店には毎晩いろいろな客がやってくるが、人気のある人、魅力のある人、自分の憧れる人はいつもオーナー経営者だった。「もちろん破産して消えていく人もいたけれど、みんな魅力的で、何より自由だった。それに比べてサラリーマンの社長は3年で入れ替わるし、40歳、50歳でどんな人生なのか想像できてしまうのが嫌だった」。このままでは自分も同じ道を歩くことになってしまう。


競争のない所に成長はない

 東京での会計士生活が4年を過ぎ、斉藤氏はアメリカを目指した。「会計の本場であるアメリカを一度見てみたかった」からだが、もう一つ「自分の力を試してみたい」という思いもあった。日本は会計士試験に合格しないと会計の世界に入れないが、会計士になったところで業務は監査に限られる。ところがアメリカは何でもありの世界。監査業務以外は資格の有無に関係なく誰でも参入できる。CPAを所得すれば監査はもちろん、税務もペイロールもコンサルタントも何でもできる。「競争のない社会に成長はない。経験も人種も関係ない、完全競争というアメリカ社会に魅力を感じた」。所属していた事務所は当時、ロサンゼルスに事務所を持っていた。日本に出張に来たロス所長に直訴し、3年の約束で駐在員になる。
  「自分が何かいいものをもっていればどんどん仕事は増えていく」。斉藤氏はアメリカで経験を積み、人脈を広げ、現地の大手会計事務所を経て2001年1月1日、ついに独立した。今はロサンゼルスと日本、ニューヨークを駆け回る日々だ。信用がすべてとも言えるこの世界で、顧客が新たな顧客を呼び、業容を拡大している。CPAの教室も開き、後輩の育成にも余念がない。この教室から巣立った若者らがまた「アメリカンドリーム」を夢見ることだろう。


 

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