石井和義  (K-1 Corporation・館長)

「日本発世界」のスポーツをプロデュースする

K-1 Corporation

日本で生まれ、今や世界のスポーツになりつつあるK-1。ここアメリカでも、K-1の人気は急上昇中。これまでの武道のイメージを一新し、観客主導の大会をプロデュースすることで、カラテの根底拡大を目指す。


Q:まず、武道を始められたきっかけは?


もともとテレビのアクションドラマが好きだったのですが、本格的に空手を始めたのは15歳の頃、松濤館空手の中山正敏先生(日本空手協会首席師範)の本を読んだのがきっかけです。それで、たまたま入門した近くの空手道場が大山倍達先生が作った「極真会」だったのです。私は大山先生の弟子で、日本では「喧嘩十段」と呼ばれる芦原英幸先生に空手を習いました。

Q:正道館設立に踏み切ったきっかけは?

自分の理想のカラテを追求したかったからです。それまで、芦原先生は大会を開かず、独自の空手を追求していました。しかし、私は大会を開き、その大会をメジャーにすることこそ、カラテをメジャーにすると考えていたのです。そしてスター選手を作って、他のスポーツに負けないようにする。それが私の原点です。

Q:その後、指導者に収まらず、大会をプロデュースしたいと思った理由は?

大会をプロデュースすると、選手はそれに向かって努力精進します。ですから、大会は大きければ大きいほどいいし、注目度も大きければ大きいほどいいと思います。そして、スター選手を作っていけば、それがカラテの根底拡大につながっていくと思います。

Q:各大会プロデュースの発想はどのようなところから生まれるのですか?

これはすべて観客主導で考えています。ファンが何を求めているか? そこに答えがあるのです。K-1でいえば、多くのカラテやキックのチャンピオンの中で誰が一番強いのか、ヘビー級の倒し合い、トーナメントで真の世界チャンピオンを決める、また多額の賞金がかかっているなど、お客さんが何を見たいか考えた末にできたものです。また、大会を見やすいように派手な演出も取り入れました。K-1がスパークすることは、最初から想像していました。そして、そのための戦略は練に練っていました。それがメディア戦略です。

Q:現在のご自身を武道家と位置付けますか、それともビジネスマン、プロデューサーと位 置付けていますか?

もともと武道というのは、生産性のないものだと言われていました。特に日本では、強くなるためにひとり山に籠って修行するとか、門外不出の武道というイメージがあります。しかし、私はその武道家のイメージを変えようと、K-1を始めたのです。ですから、武道をプロデュースし、生産性のあるものにするというのが自分の役割だと思っています。したがって、ある時は武道家でありながら、ある時はプロデューサーでなければいけないと考えています。

Q:プロデューサーとしての成功を果たし、ご自身の中で変化したことはありますか?

知り合いが増えたことですね。友人や知人が増えたことで、より大きな刺激になりますし、世界が広がってきました。

Q:大きな仕事(大会等)を行う楽しさ、また不安は?

大会を開くということは、常に全力をつぎ込み、終わったら空にすることだと考えています。つまり、お金をけちったり、アイディアをけちって、今回は70%、80%でやろうとしたら必ず失敗します。常に100%のアイディア、資金をつぎ込むことにより、それが信用につながり、次回のドラマにつながって行くのです。それが大会をプロデュースする楽しさであり、不安であり、醍醐味なのです。

Q:ビジネスで自分の夢をかなえるために大切なことは?

まず第一は情報力。特にファンが何を求めているかリサーチすることです。そして組織のネットワークです。いろいろな人と知り合いになり、自分の可能性を求めていくことだと思います。そして、他人の意見をよく聞くことだと思います。

Q:石井館長が考える優秀な人材、できる人間とは?

大きな夢を抱ける人です。そして、その夢に向かって迷わず行ける人です。迷わず行って、失敗して、反省できる人です。

Q:自分の好きなこと(仕事)をしたい人へのメッセージ

小さなことでも、大きなことでも、不可能だと考えないことが大切です。例えば、ベンツが欲しい、でも自分には買えないと諦める人はダメです。欲しければ買えばいい。買うためにはどうしたらいいか考え、努力する人になって欲しいですね。

Q:石井館長の信念、モットーは?

正道空手ではないですが、SayとDo --- つまり有言実行です。

Q:今後目指すものは?

K-1をサッカーのワールドカップのようなビッグイベントにしたい思っています。また世界中にK-1の映像を発信し、世界の人々から興味をもってもらいたいですね。

 

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